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論文

Preparation of fluothane-$$^{8}$$$$^{2}$$Br by means of recoil labeling

保泉 澄; 茂木 照十三; 工藤 博司

J.Labelled Compd., 10(3), p.437 - 449, 1974/03

フローセン(1.1.1-トリフロロ-2-クロロ-2-ブロモエタン)は麻酔薬としてよく知られ、生理学上の研究のためその標識化合物が強く求められていた。我々は反跳標識法によりフローセン-$$^{8}$$$$^{2}$$Brの合成法について検討をおこなった。中性子照射をうけたフローセン中には、20種に余る$$^{8}$$$$^{2}$$Br標識体が生成するが、ガスクロマトグラフ装置による分離によって$$^{8}$$$$^{2}$$Br標識フローセンを純粋にとり出すことができた。最適条件下での放射化学的収率は38%であった。nvt 3.4$$times$$10$$^{1}$$$$^{6}$$n・cm$$^{-}$$$$^{2}$$の中性子を照射したターゲット物質200$$mu$$lから、$$^{8}$$$$^{2}$$Brで標識されたフローセンが定量的に得られ、その放射能量は約2.7mCiであった。

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